海の神(読み)ワタノカミ

デジタル大辞泉 「海の神」の意味・読み・例文・類語

わた‐の‐かみ【海の神】

海を支配する神。海神わたつみ

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精選版 日本国語大辞典 「海の神」の意味・読み・例文・類語

うみ【海】 の 神(かみ)

  1. 海波をつかさどる神。海神(かいじん)
    1. [初出の実例]「時に飛廉(かぜのかみ)風を起し、陽侯(ウミノカミ)浪を挙げ、〈略〉船(みふね)を扶(たす)く」(出典日本書紀(720)神功摂政前(北野本訓))
  2. ある大きな魚(日葡辞書(1603‐04))。

わた【海】 の 神(かみ)

  1. わたつみ

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世界大百科事典(旧版)内の海の神の言及

【オコゼ】より

…おそらくは後者のほうが本来の信仰であろう。紀伊半島では山の神はオオカミの姿で醜いゆえに,醜いオコゼを妻に迎えるともいい,四国山地では山の神が海竜王の娘を妻に迎えるとき,オコゼがその仲立ちをつとめたという伝承もあって,この伝承が山の神と海の神とのかかわりを説く神話の断片であるらしいことを推測させるが,明確な解説はいまだに与えられていない。西日本ではこのほかヤマオコゼという陸生巻貝を海の神が好むという伝承もあり,さらにイラガの幼虫をオコゼと呼んでいる土地もあり,これは刺された痛みが海のオコゼに類するところからきたのであろう。…

【猟師】より

…女性は猟師の活動の場である山中や海上に出かけること自体が禁じられ,舟に乗ること,武器を使用することも猟行為としてはタブーに属する。その理由は主として女性の生理から説明され,山の神・海の神が女性とされているため,神が女性を嫉妬し忌むのだとされるが,正確にはまだ十分解明されていない。狩猟またぎ【千葉 徳爾】。…

※「海の神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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