海人の苅藻(読み)あまのかるも

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海人の苅藻」の意味・わかりやすい解説

海人の苅藻
あまのかるも

鎌倉時代前期の物語。作者未詳。4巻。建仁2 (1202) 年以前につくられたが,現存本は文永8 (71) 年以後の改作。兵部卿宮の遺児大納言が藤壺女御を見そめ,契りを結び若君が生れるが,のち会うときがなく思い悩み出家,往生するという悲恋遁世談を中心に,約9年間の宮廷貴族生活を年代記風に叙した擬古物語

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android