海洋バイオテクノロジー(読み)かいようバイオテクノロジー

百科事典マイペディア 「海洋バイオテクノロジー」の意味・わかりやすい解説

海洋バイオテクノロジー【かいようバイオテクノロジー】

海洋資源を対象にしたバイオテクノロジー。主な研究テーマには,食糧としての魚介類海藻類品種改良,海藻類のエネルギー源としての利用,海洋生物による有用物質の生産などがある。日本では1988年,通産省工業技術院のプロジェクトとして〈高機能化学製品等製造法(海洋生物活用)の研究開発〉がスタート。民間24社の共同出資で設立された海洋バイオテクノロジー研究所を中心に,工業的利用を目的とした研究が行われている。このほか,通産省通商産業検査所のバイオテクノロジー検査センターが,海洋生物も含めた有用微生物のDNA解析を行っており,科学技術庁の海洋科学技術センターは,深海生物の利用を目的とした〈深海環境研究計画〉を進めている。→海洋開発

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android