消え惑ふ(読み)キエマドウ

デジタル大辞泉 「消え惑ふ」の意味・読み・例文・類語

きえ‐まど・う〔‐まどふ〕【消え惑ふ】

[動ハ四]死ぬほどに思い迷う。
「―・へる気色けしきいと心苦しくらうたげなれば、をかしと見給ひて」〈帚木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「消え惑ふ」の意味・読み・例文・類語

きえ‐まど・う‥まどふ【消惑】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 悲しさ、恥ずかしさ、恋しさなどで、魂も消えてしまうほどに思い迷う。
    1. [初出の実例]「いづれとなく、あたりさへ耀くやうに見ゆるに、魂もきえまどいて、物おぼえず」(出典:宇津保物語(970‐999頃)嵯峨院)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android