淡海録(読み)おうみろく

日本歴史地名大系 「淡海録」の解説

淡海録
おうみろく

二五巻一二冊

成立 元禄年間

写本 滋賀県立図書館など

解説 「たんかいろく」とも。流布本には「淡海地志」という一〇巻一〇冊本の系統と、「淡海録」と題する二五巻一二冊本の系統の二種があり、原田蔵六が編んだのは前者後者の系統とされる写本の序には元禄五年釣雪子による序があり、「淡海地志」を編纂し直したという。成立は諸写本の序などから元禄二年に初稿が成り、同一〇年に一応の完成をみ、さらに加筆があったと考えられる。同系統の写本に「淡海府志」、抜書に「近江旧地子録」、異本に「淡海志」「江州土産」があり、弘化二年の「淡海要録」は「淡海録」の修正を意図したもの。内容は海陸記・山川水石記・旧都并武将伝付古今御城記・古戦場記・近州村高帖・江州給所帖・湖船帳・海陸行程記・土産記・神社仏閣付年中行事など。

活字本 近江史料シリーズ四

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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