系統(読み)けいとう

精選版 日本国語大辞典 「系統」の意味・読み・例文・類語

けい‐とう【系統】

〘名〙
一定順序を追って続いている、統一のあるつながり。とくに、一族血統。ちすじ。
日本外史(1827)一「略叙王室相家之系統、以備参観云」
② 同じ方面や種類に属していること。なかま同士であること。
※火の柱(1904)〈木下尚江〉七「露西亜には〈略〉社会革命党あり、彼はバクニンの系統に属するものなり」
③ 個々の事物間にある関係を、一定の原理、法則に従って順序立てて並べたもの。
※文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉一「何ぞ区々の典籍系統と其長短を争はんや」
④ 生物の各種属の進化経路や種属間の類縁関係をいう。
⑤ 遺伝学上での共通祖先をもち、ある形質について遺伝的に等しい個体群。人や家畜では血統といい、微生物では特に菌種という。
⑥ 路面電車やバスなどの路線。

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デジタル大辞泉 「系統」の意味・読み・例文・類語

けい‐とう【系統】

一定の順序を追って続いている、統一のあるつながり。「同じ系統言語
血統。血筋。「父方系統
同じ方面や種類に属していること。「青系統の色」
個々のものを順序立てて並べ、全体がひとつながりのものとして機能するようにまとめたもの。システム。「電気系統故障」「バスの運転系統
働きに応じて分けた身体の器官の集まり。
進化の面からみた生物間のつながり。類縁関係。
遺伝学上、共通の祖先をもつ個体群。微生物の場合は菌種ともいう。
[類語]系列脈絡係属シリーズ

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栄養・生化学辞典 「系統」の解説

系統

 株ともいう.細胞培養を重ねて一定の性質を示す細胞.また同系交配を繰り返し,遺伝的に純系と認められる動物や植物についてもいう.微生物については菌株という場合が多い.

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普及版 字通 「系統」の読み・字形・画数・意味

【系統】けいとう

系列。

字通「系」の項目を見る

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