最新 地学事典 「深度帯」の解説
しんどたい
深度帯
depth zone
U.Grubenmann(1904~06)が広域変成岩(広義の結晶片岩)を,それが生成したと考えられる深さによって行った分帯。浅いほうからエピ帯,メソ帯,カタ帯と呼ぶ。エピ帯では低温・低圧でストレスが強く,千枚岩や緑泥片岩・らん閃石片岩などが,カタ帯では高温・高圧でストレスが強く片麻岩やエクロジャイトなどが,また,メソ帯ではその中間で,雲母片岩や角閃岩ができると考えられた。これは20世紀初期に栄える変成岩地域の分帯の研究の先駆であったが,まだ空想的であったので,今日では使われない。しかし,A.F.Buddington(1959)がプルトンの研究にこの深度帯の考えを用いた。また,D.S.Korzhinskii(1937)はまったく別の観点から変成岩の深度区分を行い,深度相(depth facies)と呼んだ。これは流体相の圧力が深さにより大きく異なり,鉱物組合せが異なることに注目したもので,石灰質岩石では,ラーナイト-マーウィナイト相,ゲーレナイト-モンチセリかんらん石相,ペリクレース相,珪灰石-グロシュラー相,グロシュラー相を区別。
執筆者:端山 好和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

