カタ帯(読み)カタたい(その他表記)katazone, catazone

岩石学辞典 「カタ帯」の解説

カタ帯

グルーベンマンの深度帯の考え方では最も深部変成作用の帯.非常に高い温度静水圧で弱い応力が特徴である.指標鉱物(index mineral)は輝石,橄欖(かんらん)石,長石雲母,珪線石,菫青石,尖晶石,石榴石である[Becke : 1903, Grubenmann & Niggli : 1924].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のカタ帯の言及

【深成作用】より

…バディントンA.F.Buddington(1959)は,花コウ岩体の形や性質と周囲の岩石の性質との間には密接な関係があると主張し,花コウ岩の性質や現出状態も,その形成された深さに対応すると考えた。そして,地殻の比較的浅くてほとんど広域変成作用の起こっていないところや古い地質時代の冷却してしまった変成岩地帯などをエピ帯epizone,深くて高度の広域変成作用の起こりつつある地帯をカタ帯catazone,その中間のところをメソ帯mesozoneと呼んだ。一般に調和的な花コウ岩体は,広域変成帯に産することが多い。…

※「カタ帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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