新撰 芸能人物事典 明治~平成 「清水由貴子」の解説
清水 由貴子
シミズ ユキコ
- 職業
- 女優
- 生年月日
- 昭和34年 9月7日
- 出生地
- 東京都
- 学歴
- 明大附属中野高卒
- 経歴
- 小学3年の時に父を亡くす。母と妹一人の母子家庭で、生活保護を受け、高校も奨学金制度を受けて通うなど、経済的に恵まれない環境で育った。高校在学中の昭和51年、テレビのオーディション番組「スター誕生!」に応募、国民的な人気デュオとなるピンク・レディーを抑えて第16回グランドチャンピオンに選ばれ、52年「お元気ですか」で歌手デビュー。日本歌謡大賞新人賞などの新人賞を総なめにした。榊原郁恵、高田みずえと“フレッシュ3人娘”と呼ばれ、“ユッコ”の愛称で親しまれる。57年開始のバラエティ番組「欽ちゃんの週刊欽曜日」にレギュラー出演、“欽ちゃんバンド”“男と女のポエム”などのコーナーで人気を博し、“男と女のポエム”から生まれた小西博之のデュエット曲「銀座の雨の物語」はシングルとして発売された。いわゆる“欽ちゃんファミリー”の一員で、とぼけた素人っぽさと明るい笑顔を身上とし、ほのぼのとしたキャラクターでテレビを中心に活躍。他の出演作にテレビ「ザ・スターボウリング」「花よめは16歳」「細うで繁盛記」「噺家カミサン繁盛記」、NHK朝の連続テレビ小説「春よ、来い」「こころ」などがある。母の入院費と妹を育ててくれている伯母への仕送りを続け、平成6年東京都内に自宅を建てて一家3人で暮らす夢をかなえたが、18年母の介護を理由に事務所を退社して事実上芸能界から引退。21年母と一緒に訪れた父の墓前で自殺した。
- 受賞
- 日本歌謡大賞新人賞(第8回)〔昭和52年〕,FNS歌謡祭グランプリ優秀新人賞(第4回)〔昭和52年〕
- 没年月日
- 平成21年 4月20日 (2009年)
- 伝記
- 私たちが流した涙―記憶に残る最期アイドル40年〈PART5 昭和40〜50年代編〉 斉藤 弘子 著(発行元 ぶんか社近代映画社 ’09’86発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報