減じる(読み)ゲンジル

デジタル大辞泉 「減じる」の意味・読み・例文・類語

げん・じる【減じる】

[動ザ上一]「げん(減)ずる」(サ変)の上一段化。「苦痛を―・じる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「減じる」の意味・読み・例文・類語

げん・じる【減】

  1. ( 動詞「げんずる(減)」の上一段化した語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 ザ上一 〙
    1. げんずる(減)[ 一 ]
      1. [初出の実例]「只今の町人、ひとづかひまでも(ゲン)じる程で、いかに約定なればとて、大さうな目論見」(出典:開化自慢(1874)〈山口又市郎〉初)
    2. げんずる(減)[ 一 ]
      1. [初出の実例]「之が為に濫訳の憂は(ゲン)じるだらうが」(出典:嚼氷冷語(1899)〈内田魯庵〉)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 ザ上一 〙
    1. げんずる(減)[ 二 ]
      1. [初出の実例]「百筋といふ行燈を、その座の人数だけに減(ゲン)じるのだ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)四)
    2. げんずる(減)[ 二 ]
      1. [初出の実例]「潜在意識なるものは〈略〉少しもその強度を減じることなく、意識下に温存されるというのである」(出典:近代文学の運命(1947)〈中野好夫〉)
    3. げんずる(減)[ 二 ]

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