日本歴史地名大系 「湯ノ山明神社」の解説
湯ノ山明神社
ゆのやまみようじんしや
湯ノ山明神旧湯治場近くにある。旧村社。正徳五年(一七一五)の「芸州佐伯郡寺社」(「佐伯町誌」所収)に「一上原湯元大明神、壱社、右先年湯繁昌仕候処申継仕候、湯之守神と申祝来り申候」とある。祭神は「芸藩通志」では「闇・罔象女・闇山祇・大己貴・少彦等」としている。大同二年(八〇七)創建とする説もあるがつまびらかでない。「都志見往来日記」は、「明神の社は二間ばかり、拝殿は長さ六間、本社と拝殿の間階を登ること五間、甚急にして上に屋根あり、拝殿に琵琶四面を掲ぐ、皆琵琶法師此湯に浴して眼明かになり、業を改て宝前に残す処なり、此外にのぼり二本あり、皆いざりの人平癒し、其霊験を記すなり」と記し、その図を載せている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報