満洲日日新聞(読み)まんしゅうにちにちしんぶん

改訂新版 世界大百科事典 「満洲日日新聞」の意味・わかりやすい解説

満洲日日新聞 (まんしゅうにちにちしんぶん)

日本の植民地であった〈満州〉で発行されていた邦字日刊新聞。日露戦争直後,1905年10月25日,現遼寧省大連市で創刊された。27年11月1日,《遼東新報》と合併,紙名を《満洲日報》と改題。35年8月,同じく有力な競争相手であった《大連新聞》(創刊1920年5月5日)を併合,再び紙名を《満洲日日新聞》にもどす。38年12月1日,本社奉天市(現,瀋陽市)に移し,大連支社発行のものを《大連日日新聞》と改題,敗戦にいたる。満州の有力紙として勢威を振るった。満鉄との関係も深く,他紙からその機関紙として批判されることも多かった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 三郎

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android