満鉄(読み)まんてつ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

満鉄

南満州鉄道の略称日露戦争の勝利で得た東清鉄道支線をもとに、1906年に設立された半官半民国策会社長春大連間の鉄道本線のほか炭鉱、製鉄汽船、電業、ホテル、映画などの一大コンツェルンを築いた。本社は大連にあった。日本敗戦で中国に接収され、39年の歴史に幕を降ろした。

(2008-06-29 朝日新聞 朝刊 岐阜全県 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

満鉄【まんてつ】

南満州鉄道株式会社の略称。日露戦争で日本の得た東清鉄道の一部(長春〜旅順)と付属利権の経営のため1906年設立された半官半民の国策会社で,初代総裁は後藤新平。鉄道と撫順炭鉱・鞍山製鋼所を中心に交通,鉱工業,商業,拓殖などを多角経営。付属地一般行政権と警備駐兵権を裏付けに日本の満州経営の中核となった。特に満州事変以後全満に勢力を伸張,大コンツェルンを形成。鉄道部門は〈満州国〉成立に伴い同国有とされて,満鉄が委託経営。1937年重工業部門を満州重工業開発に移譲,1945年敗戦により全資産を接収された。
→関連項目尾崎秀実桂=ハリマン協定関東軍関東州関東庁橘樸津田左右吉日露協約松岡洋右

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世界大百科事典 第2版の解説

まんてつ【満鉄】

南満州鉄道株式会社の略称。日本の〈満州〉経略上のかなめとなった半官半民の国策会社。1905年のポーツマス条約により日本政府は長春~旅順間の東清鉄道およびその支線とそれに付属する権益,特権,財産ならびに撫順などの重要炭鉱の経営権を清国の承認を経てロシアから獲得した。この権利を運用するため06年勅令第142号〈南満州鉄道株式会社設立の件〉により児玉源太郎を委員長とする南満州鉄道株式会社設立委員会が設置され,このもとで06年11月に設立された。

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世界大百科事典内の満鉄の言及

【鉄道】より

…この鉄道はロシアの中国東北侵略の尖兵となった。日露戦争は,このようなロシアの中国東北支配に対する日本の挑戦として展開され,戦後日本は南部支線の長春以南その他の路線を獲得し,南満州鉄道(満鉄)の経営を開始した。ここにおいて鉄道は植民地再分割闘争の焦点となる。…

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