普及版 字通 「滂」の読み・字形・画数・意味
滂
13画
[字訓] みなぎる・さかん
[説文解字]
[字形] 形声
声符は旁(ぼう)。旁に旁及・滂薄の意がある。〔説文〕十一上に「沛なり」とあり、滂沛は双声の連語で、水勢などの盛んなことをいう。滂沱(ぼうだ)は大雨、また滂湃(ほうはい)・滂薄(ほうはく)のように連語として用いる。
[訓義]
1. みなぎる、水勢のさかんなさま。
2. 雲気など、ものの気象のさかんなさま。さかん、みちわたる、ひろいさま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕滂沱 タタフ・アマネシ・ヒロシ・ナガル・ソソグ・ヨル・ワカレル・シルツク・ハビコル 〔立〕滂 ヒロシ・シルツク・タタヘタリ・ワロシ・アマネシ・ナガル・アヒスル・ワカシ・ソソグ・アカル・ヨル
[語系]
滂phangは溥・普・鋪pha、(敷)phiua、また旁bang、布paと声義近く、すべてひろくゆきわたる意の語である。
[熟語]
滂▶・滂洽▶・滂浩▶・滂汨▶・滂施▶・滂集▶・滂潤▶・滂沱▶・滂沢▶・滂注▶・滂沛▶・滂湃▶・滂霈▶・滂薄▶・滂▶・滂被▶・滂渤▶・滂勃▶・滂洋▶・滂流▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報