漂流郵便局(読み)ひょうりゅうゆうびんきょく

知恵蔵mini 「漂流郵便局」の解説

漂流郵便局

現代美術家の久保田沙耶が瀬戸内国際芸術祭2013の秋会期に出品したアート作品。香川県三豊市詫間町粟島にある旧粟島郵便局の建物を使い、一般募集によって郵送されたり、来場者がその場で書いたりした届け先不明の手紙を展示物として保存するというもの。芸術祭閉幕後も存続されることになり、14年は毎月第2、第4土曜日の午後1~4時に開局されるほか、秋にまとまった開局が予定されている。開局中は元粟島郵便局局長の中田勝久が漂流郵便局局長として、久保田が漂流郵便局員として不定期に在局する。手紙(葉書のみ。封書は不可)の受付は「漂流郵便局留め」という形で年間を通して行われている。手紙は、これから生まれてくる人、故人、物など何に宛てたものでもよく、展示されている手紙を自分宛のものだと感じた場合は、持ち帰ることも可能となっている。

(2014-2-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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