故人(読み)コジン

デジタル大辞泉の解説

死んだ人。「故人を弔う」「故人となる」
古くからの友人。昔の友達。旧友。
「懐かしくなった―を訪(と)うように」〈鴎外・妄想〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

亡くなった人。 -をしのぶ
古くからの知り合い。旧友。旧知。 二千里の外の-の心/和漢朗詠
文章生もんじようしようの中で、経験を積んだ老大家。 諸道博士・-・得業生/江家次第
古老。節用集 易林本 が原義。の意で用いるようになったのは江戸期以降か。浮世床(1813~23年)にある
[句項目] 故人となる

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 昔の友人。古くからの友だち。古いなじみ。昔親しくつきあっていた人。旧知。旧友。
※凌雲集(814)餞右親衛少将軍朝嘉通奉使慰撫関東探得臣〈嵯峨天皇〉「郷心杳々切帰想、客路悠々稀故人
※俳諧・野ざらし紀行(1685‐86頃)「水口(みなくち)にて二十年を経て故人に逢ふ」 〔礼記‐檀弓下〕
② 死亡した人。物故した人。今は亡くなっている人。古人。
※万葉(8C後)三・四三八・題詞「神亀五年戊辰大宰帥大伴卿思恋故人歌三首」
※源平盛衰記(14C前)一六「此の身旧宅に住して、名字既に故人(コジン)に通ひ、勅命を蒙むる事生前の面目に侍り」 〔謝朓‐和王主簿季哲怨情詩〕
③ 文章生(もんじょうしょう)の中で学識経験のゆたかな老大家。耆宿(きしゅく)
※菅家文草(900頃)六・九日後朝、侍朱雀院、同賦閑居楽秋水「聞昔瀟湘逢故人、在今楽水詎為新」
※易林本節用集(1597)「故人 コジン 古老人 古人」

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