普及版 字通 「澣」の読み・字形・画数・意味


16画

(異体字)浣
10画

[字音] カン(クヮン)
[字訓] あらう・すすぐ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は幹(かん)。字はまた浣に作る。〔説文〕十一上に「衣垢を(あら)ふなり」とあり、〔詩、周南、覃〕に「(いささ)か我が衣を澣ふ」とみえる。唐制では旬日ごとに澣沐の休暇があり、澣は身をあらう、沐は髪をあらう意。一月三旬を上澣・中澣・下澣という。〔礼記、内則注〕に「手には漱と曰ひ、足には澣と曰ふ」とするが、漱は漱口、澣は身幹の意をとるものであろう。

[訓義]
1. あらう、すすぐ。
2. 衣服をあらう。
3. 上旬・中旬・下旬の一旬の意。

[古辞書の訓]
名義抄〕澣 アラフ・ススク 〔字鏡集〕澣 アラフ・ススク・キユ

[語系]
澣(浣)huan、盥kuanは声近く、盥はその器、澣(浣)は動詞的な語であろう。語彙は浣字条参照。

[熟語]
澣衣澣洒澣濯澣滌
[下接語]
下澣・揮澣・休澣・三澣・上澣・漱澣・濯澣・中澣・磨澣・沃澣

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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