火影(読み)ほかげ

精選版 日本国語大辞典 「火影」の意味・読み・例文・類語

ほ‐かげ【火影】

〘名〙
灯火の光。灯火の炎。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「昼よりもあかく照りみちたるほかげに」
② 灯火に照らされた姿。また、うす明りでできた陰影
※宇津保(970‐999頃)蔵開中「文に向ひたるほかげ・顔・ありさま」

ひ‐かげ【火影】

〘名〙 火のひかり。あかし。ほかげ。
蜻蛉(974頃)下「あけて、日かげにみれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「火影」の意味・読み・例文・類語

ほ‐かげ【火影】

火の光。灯火。「沖に火影が見える」
灯火に照らされてできる影。
[類語]灯光灯影

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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