火成岩の多様性(読み)かせいがんのたようせい(その他表記)diversity of igneous rocks

岩石学辞典 「火成岩の多様性」の解説

火成岩の多様性

火成岩には様々なものがあり,この多様性(diversity)は,マグマの多様性が原因となる場合と,冷却固化の過程に起因する場合がある.冷却固化の過程もマグマの移動によって分化が起こる場合と,マグマがある場所を占めた後に分化作用が起こる場合がある.しかし,これらの変化機構には各種の要素が絡み合った複合的な作用が考えられるので簡単ではない.(A)マグマの多様性には,(A-1)マグマ発生の場の原物質の多様性,(A-2)不均質な原岩から発生したマグマの多様性,(A-3)形成条件の差による異なった組成のマグマの発生,(A-4)局部的に発生したマグマ滴の濃集機構の過程の差.(B)マグマの分化作用には,(B-1)マグマ溜まり内部における分化作用,(B-2)マグマの上昇過程における分化作用,(B-3)マグマが定置後,冷却過程における分化作用.などが考えられている[鈴木 : 1994].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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