炎天の梅花(読み)えんてんのばいか

精選版 日本国語大辞典 「炎天の梅花」の意味・読み・例文・類語

えんてん【炎天】 の 梅花(ばいか)

  1. ( 中国、宋代の陳与義(簡斎)の詩句炎天梅蘂」による ) 実際にはあり得ないものだが、心の中でつくり出す悟りのこと。俗を超越した禅家の悟りの境地。めずらしいもののたとえにいう。
    1. [初出の実例]「炎天の梅花、爰にかほるがごとし」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)出羽三山)

炎天の梅花の補助注記

「禅林句集(一六八八)」に「雪裏芭蕉摩詰画、炎天梅蘂簡斎詩」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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