デジタル大辞泉 「梅花」の意味・読み・例文・類語 ばい‐か〔‐クワ〕【梅花】 1 梅の花。梅。2 「梅花の油」の略。3 「梅花方ほう」の略。「―はなやかに…めづらしき薫り加はれり」〈源・梅枝〉[類語]花・草花・生花・生け花・切り花・盛り花・押し花・造花・ドライフラワー・花束・ブーケ・花輪・レイ・徒花あだばな・無駄花・初花・国花・県花・名花・桜花・菊花・綿花・菜の花・落花 もい‐か〔‐クワ〕【▽梅花】 《「もい(梅)」は唐音》梅花の模様。また、その模様を織った絹。〈日葡〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「梅花」の意味・読み・例文・類語 ばい‐か‥クヮ【梅花】 〘 名詞 〙① うめの花。[初出の実例]「淑気浮高閣、梅花灼景春」(出典:懐風藻(751)侍宴〈大石王〉)「梅花を一枝折て」(出典:太平記(14C後)二九)[その他の文献]〔駱賓王‐代女道士王霊妃贈道士李栄詩〕② 薫物の名。①の香を擬したという。沈香・占唐香・甲香・甘松香・白檀香・丁字香・麝香・薫陸香などを練り合わせて作る。六種(むくさ)の薫物の一つ。春に用いる。梅花香。梅花方。[初出の実例]「はい花はなやかに今めかしう、少しはやき心しらひをそへて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)③ =ばいか(梅花)の油〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「とろり渡世も種油、ばいくは・紙こしゑの油」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)上)④ 風窓(かざまど)の作り方の一種。梅花形で、中心の釘をまわすと一弁ずつ開くように造ったもの。〔随・嬉遊笑覧(1830)〕⑤ 楊弓・大弓などで銭を賭(か)ける時に五銭をいう隠語。おすが。〔随筆・一話一言(1779‐1820頃)〕 もい‐か‥クヮ【梅花】 〘 名詞 〙 ( 「もい」は「梅」の唐宋音 ) 梅花の模様。また、その模様を織った絹。〔伊京集(室町)〕 うめ‐の‐はな【梅花】 ⇒うめ(梅)の花 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「梅花」の読み・字形・画数・意味 【梅花】ばいか(くわ) 梅の花。宋・陸游〔閑歩して鞠城に至り、小雪に値(あ)ふ〕詩 、水を照らして、誰が爲にか(や)す 片、風に倚(よ)りて、許(かく)の如く輕し字通「梅」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報