炭素率(読み)たんそりつ

法則の辞典 「炭素率」の解説

炭素率【carbon-nitrogen ratio】

土壌または土壌有機物の全炭素量(百分率)と全窒素量(百分率)の比をいう.肥沃耕土では8~12,森林土壌では概して高い.また,同じ土壌断面で比較すると下位ほど低い傾向がある.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の炭素率の言及

【C‐N率】より

…(2)土壌中の腐植その他の有機物に含まれている炭素量と窒素量の比をいい,有機物の分解の程度を表す指標として用いられる場合。C‐N比または炭素率と呼ばれることも多い。ふつう,土壌中で十分に分解された有機物のC‐N率は10程度,新鮮な落葉は50,稲わら70,堆肥15程度である。…

【土壌】より

…この過程を腐植化作用という。 有機物のC‐N率(C‐N比)すなわち炭素率は,土壌中での有機物の分解速度を支配し,また作物の窒素利用にも重要な関係をもっている。わらのように有機物の炭素率が60以上であると,微生物は有機物中の窒素のみでは必要量がまかないきれずに,土壌中の無機窒素を利用することになる。…

※「炭素率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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