為替リスク・マネジメント(読み)かわせリスク・マネジメント

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

為替リスク・マネジメント
かわせリスク・マネジメント

為替差損が発生しないような,あるいはそれを極小化するような経営方法。企業はその活動の中で,さまざまな国の通貨を扱う。資金調達米ドルで行なったり,決済を契約時点での円レートで行なったり,あるいは財テクを行なって通貨を売買する。このようなとき,通貨間の為替レートが日々変動するため,為替差損が発生する可能性が高い。そこで,たとえば常に安い通貨を買って,それが高くなると売るということで資金をポートフォリオ的に運用する。このようなマネジメントで,資金は常に眠ることなく多国籍の通貨間を移動していく。その結果,長期的には為替リスクは極小化されていくのである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android