為遣る(読み)シヤル

デジタル大辞泉 「為遣る」の意味・読み・例文・類語

し‐や・る【遣る】

[動ラ四]
滞りなくしおえる。
「物望みなる人など、ひまなくまうづるを見る程に行ひも―・らず」〈・一二〇〉
して送る。してやる。
「古郷に返す文したためて、はかなき言伝ことづてなど―・るなり」〈奥の細道

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精選版 日本国語大辞典 「為遣る」の意味・読み・例文・類語

し‐や・る【為遣】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 とどこおりなく事を行なう。すっかりなし終える。処置する。
    1. [初出の実例]「しやらんやうもおぼえで、母北の方にいひやる」(出典:落窪物語(10C後)四)
    2. 「この人々もはかなきことなどはしやるまじく」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)

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