為集む(読み)シアツム

デジタル大辞泉 「為集む」の意味・読み・例文・類語

し‐あつ・む【為集む】

[動マ下二]いろいろと作り集める。いろいろとする。
「よろづの御具ども耀かかやくばかり―・め給ひければ」〈栄花・本の雫〉

し‐つ・む【集む】

[動マ下二]あれこれ取り集める。しあつむ。
去年こぞ今年の程に―・めさせ給へるもいみじう多かりし」〈栄花・衣の珠〉

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精選版 日本国語大辞典 「為集む」の意味・読み・例文・類語

し‐つ・む【為集】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ( 「しあつむ(為集)」の変化した語 ) なしあつめる。とりあつめる。
    1. [初出の実例]「絵物語など、みな焼けにしのち、〈略〉しつめさせ給へるも」(出典:栄花物語(1028‐92頃)衣の珠)

し‐あつ・む【為集】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 数多く作りなす。数多く作って集める。
    1. [初出の実例]「残りのよはひ積むべき稲のくら町どもなど、をりをり処につけたる見所ありて、しあつめたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)

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