見所(読み)けんしょ

デジタル大辞泉の解説

けん‐じょ【見所】

《「けんしょ」とも》
見物席。観客席。また、見物人。主に能楽でいう。
芸の上で悟りえたところ。芸のみどころ。
「目利きの見出だす―にあるべし」〈花鏡
見地。立場。
「親句、疎句の―をはなれ侍るべしとなり」〈ささめごと

み‐どころ【見所/見処】

見るべきところ。見る価値のあるところ。また、見落としてはならない点。「この映画の―」
今後を期待できる優れた点。将来性。「彼は―のある若者だ」
見て判断のよりどころとする点。めじるし。
「そこにはちっと―がござります」〈咄・無事志有意〉
けんじょ(見所)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

とっさの日本語便利帳の解説

見所

能のるべきところをいう。見物人または場所を指す場合もある。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

大辞林 第三版の解説

けんじょ【見所】

〔「けんしょ」とも〕
能楽堂などの見物席。また、そこで見る人。 「 -の御意見を待つべきをや/風姿花伝」
見物人。観客。
芸の見るべきところ。みどころ。 「目ききの見出す-にあるべし/花鏡」

みどころ【見所】

見る価値のあるところ。注目すべきところ。 「芝居の-」 「 -は立ち合いにある」
将来の見込み。将来性。 「 -のある青年」
見て判断する点。見分ける点。 「我に何の-有て罪に落すや/浮世草子・新可笑記 1

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の見所の言及

【能舞台】より

… 江戸時代中期には舞台の規矩も制度化し,江戸城本丸表舞台が最高の格式をもつとされた。いずれにせよ,江戸時代の末までは,能舞台は屋外に設けられ,観客席(見所(けんしよ)という)は屋内にあっても,舞台との間に露天の部分を隔てるのを正式とした。しかし明治以後,能が幕府の保護を失ってからは,役者が所有する屋内の稽古(けいこ)舞台で公開の演能を行うようになった。…

※「見所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

多文化主義

マルチ・カルチュラリズムともいう。さまざまな人種,民族,階層がそれぞれの独自性を保ちながら,他者のそれも積極的に容認し共存していこうという考え方,立場。「人種のるつぼ」的な同化主義に対抗する考え方で,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

見所の関連情報