烏を鷺(読み)からすをさぎ

精選版 日本国語大辞典 「烏を鷺」の意味・読み・例文・類語

からす【烏】 を 鷺(さぎ)

理を非に、非を理に言いくるめることをたとえていうことば。不合理を押し通すこと。黒を白ということ。鷺を烏。
※俳諧・犬子集(1633)六「白ずみは烏を鷺のたとへ哉〈徳元〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ことわざを知る辞典 「烏を鷺」の解説

烏を鷺

黒い烏を白い鷺と言いくるめる。理を非に、非を理に言いたてること。まちがいを強引に正当化することのたとえ。

[使用例] ところが友ちゃんはもやいを止めようと言い出し、分配の段になると私のめんこ自分のだったと言い張り、明らかに烏を鷺と言いくるめて、いいめんこをたくさんとりあげてしまった[倉田百三*光り合ふいのち|1940]

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android