無げの言葉(読み)ナゲノコトバ

デジタル大辞泉 「無げの言葉」の意味・読み・例文・類語

げの言葉ことば

心からではない、口先ばかりの言葉。無げのことのは。
「―なれど、せちに心に深く入らねど」〈・二六九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「無げの言葉」の意味・読み・例文・類語

なげ【無げ】 の 言葉(ことば・ことのは)

  1. あってもなくてもいいようなことば。ついちょっとしたことば。真心のこもらないなげやりなことば。そのときだけのお世辞。
    1. [初出の実例]「なげのことばなれど、せちに心に深く入らねど、いとほしき事をばいとほしとも、あはれなるをばげにいかに思ふらんなどいひけるを伝へて聞きたるは、さし向かひていふよりもうれし」(出典:枕草子(10C終)二六九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android