煮凝・煮凍(読み)にこごり

精選版 日本国語大辞典 「煮凝・煮凍」の意味・読み・例文・類語

に‐こごり【煮凝・煮凍】

〘名〙
① 魚などを煮た汁が寒気でこおったもの。また、魚肉類を、汁を多くして煮て、ゼラチン寒天を補って身ごと固めた流し物もいう。《季・冬》
延喜式(927)三九「蜷并伊具比魚煮凝等、随得加進」
※俳諧・富士石(1679)四「煮こごりや浪に音なき北近江〈調幸子〉」
遊女と客とがくっついて寝ること。遊女と客とが体をくっつけて離れないこと。
洒落本・当世左様候(1776)「ずいと立て隣を覗き、いくよさん、煮(ニ)ここりだの」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報