寒気(読み)さむけ

日本大百科全書(ニッポニカ)「寒気」の解説

寒気
さむけ

体が冷え、ぞくっと震えることで、医学的には悪寒(おかん)という。赤痢、しょうこう熱、ジフテリアなどの急性感染症や、マラリア、腎盂(じんう)炎、胆石症などの急激な体温上昇発作の際にみられる。皮膚の血管が収縮するため、非常な寒さを感ずるとともに、皮膚の粟粒(ぞくりゅう)、すなわち鳥肌を生じ、歯をガタガタと鳴らし、全身の震え、戦慄(せんりつ)を呈する状態となる。したがって、発熱の仕方の一種として悪寒戦慄ということばが用いられる。この状態は5~15分程度持続し、また繰り返しておこることもある。感染や炎症によって産生された毒素の吸収により、また病原体が血液中に侵入する刺激などにより、おこるといわれている。さらに輸血や薬剤の静脈注射のあとにおこることも経験的に知られている。

[渡辺 

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精選版 日本国語大辞典「寒気」の解説

さむ‐け【寒気】

〘名〙
① 寒さの程度。寒さ。かんき
※御伽草子・七草ひめ(室町時代物語大成所収)(室町末)下「もっての外かの、さむけなれば、さだめて大ゆきふるべし」
② 病気または恐怖などのために、からだに不愉快な寒さを感じること。また、その感じ。悪寒(おかん)
※玉塵抄(1563)三「るりのひえたをみて雪氷とおもうてさむけがたったと云ぞ」

かん‐き【寒気】

〘名〙 寒く感じられる気配。また、寒さの程度。寒さ。寒け。《季・冬》
※懐風藻(751)贈旧識〈石上乙麻呂〉「霜花逾入鬢、寒気益顰眉」
※太平記(14C後)一二「寒気(カンキ)(はだへ)を侵し」 〔礼記‐月令〕

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デジタル大辞泉「寒気」の解説

さむ‐け【寒気】

寒さ。かんき。
病気による発熱や恐怖感・嫌悪感などのために、不愉快な寒さを感じること。悪寒おかん。「寒気がする」「寒気を覚える」
[類語](1寒さ寒気かんき寒波寒冷酷寒極寒厳寒/(2悪寒おかん熱気風邪気風邪気味震え身震い

かん‐き【寒気】

寒さ。寒さの程度。また、冷たい空気。「寒気がゆるむ」「寒気にさらされる」 冬》
[類語]寒さ寒気さむけ寒波寒冷酷寒極寒厳寒寒い肌寒い薄ら寒い寒寒深深凜凜冷え込むうそ寒い余寒春寒はるさむ春寒しゅんかん寒の戻り冴え返る夜寒冷える底冷え花冷え梅雨寒梅雨冷え

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