熊野山伏(読み)くまのやまぶし

精選版 日本国語大辞典 「熊野山伏」の意味・読み・例文・類語

くまの‐やまぶし【熊野山伏】

〘名〙 熊野三社で修行する山伏。また、熊野三社に参詣する山伏。
幸若・とかし(室町末‐近世初)「以前に此法師熊野山伏と申て候は、御みの心をちっとひきみ申さむため也」

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デジタル大辞泉 「熊野山伏」の意味・読み・例文・類語

くまの‐やまぶし【熊野山伏】

熊野三社根拠地として修行する山伏。

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世界大百科事典(旧版)内の熊野山伏の言及

【修験道】より

…また彼らは,皇族や貴族の御嶽詣(金峰山参詣)や熊野詣の先達をつとめもした。 鎌倉時代初期には,中央では熊野を拠点とした熊野山伏,金峰山で修行した大和の諸大寺に依拠した回国修験者の二つの修験集団が形成された。このうち前者の熊野山伏は三井寺の増誉が熊野三山検校になったのを契機として,鎌倉時代末には,聖護院を総本山とする本山派とよばれる修験教団になっていった。…

※「熊野山伏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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