中国革命史上の用語。遊撃戦争において,みずからの勢力を保存・発展させ,敵を消滅・駆逐し,その戦略的任務を達成するための基地。毛沢東の革命戦略思想に基づいて,1927年秋井岡山革命根拠地樹立以後,省境農村地帯に建設された。毛沢東は,このような割拠が可能な条件として,中国が半植民地・半封建社会であるため新旧軍閥の割拠とたえざる内戦が存在することをあげているが,この固有の矛盾を利用して,根拠地によって革命勢力が自己を保存・発展させ,農村革命根拠地をもって長期にわたる戦争を経て都市を包囲する戦略が実行された。根拠地は作戦に有利な地勢を条件とするが,党の正しい指導と大衆の支持,大衆の立ち上がりと武装がなければ保持できず,そのため根拠地に樹立された人民政権の下で農村革命が行われ,戦争と人民の生活を保障するための経済建設も行われた。国共内戦期には革命根拠地,抗日戦争期には抗日根拠地と呼ばれた。抗日戦争後期から比較的安定した根拠地と周辺の遊撃区が解放区といわれるようになった。
執筆者:石田 米子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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