熊野三社(読み)クマノサンシャ

デジタル大辞泉 「熊野三社」の意味・読み・例文・類語

くまの‐さんしゃ【熊野三社】

熊野地方にある、熊野本宮大社熊野速玉はやたま大社熊野那智大社総称熊野三山三熊野

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精選版 日本国語大辞典 「熊野三社」の意味・読み・例文・類語

くまの‐さんしゃ【熊野三社】

  1. 和歌山県南東部、熊野地方にある本宮新宮那智の三つの神社。本宮は田辺市本宮町本宮の熊野本宮大社、新宮は新宮市熊野速玉大社、那智は那智勝浦町の熊野那智大社で、主祭神はそれぞれ、家都美御子大神(けつみのみこのおおかみ)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)。熊野三山。熊野三所権現。三社様。くまの。

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日本歴史地名大系 「熊野三社」の解説

熊野三社
くまのさんしや

[現在地名]南区呼続町

事解之男命・伊佐奈美命・速田之男命を祀る。旧村社。「寛文覚書」には「熊野三社 社内壱反五畝歩 前々除」とあり、「徇行記」によれば、草創は不詳、寛永四年(一六二七)再建と伝える。

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旺文社日本史事典 三訂版 「熊野三社」の解説

熊野三社
くまのさんしゃ

和歌山県熊野地方にある熊野本宮大社(本宮),熊野速玉 (くまのはやたま) 大社(新宮),熊野那智大社(那智)3社の総称
熊野三山ともいう。平安中期にはこの地を観音浄土の地とし,平安後期には浄土教の普及によって熊野を阿弥陀浄土と考え,白河・鳥羽上皇など多くの人びとが熊野詣をした。以後院政時代から中世を通じ,皇室・貴族をはじめ武士・庶民に普及,特に山伏の発生に伴って熊野信仰は全国に及び,各地に熊野権現の分祠をみるに至った。

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