最新 地学事典 「熱流量プローブ」の解説
ねつりゅうりょうプローブ
熱流量プローブ
heat flow probe
地球内部から地球表面へ流れ出る熱エネルギー(地殻熱流量)を測定する装置の一つ。地殻熱流量は垂直方向の温度勾配と熱伝導率の積として表され,太陽放射の影響を避けるため,陸域では鉱山の坑道内やボーリング孔内,海域では深海底で測定。熱流量プローブは,主として,海底で温度勾配を計測する装置。長さ1〜10mの槍に5〜10個の精密温度計を取り付け,調査船からワイヤーで吊り下げ,海底に突き刺して温度勾配を計測。海域での地殻熱流量の平均値は100mW m−2程度で,地表・海底付近の熱伝導率は1Wm−1K−1程度であるから,温度勾配は1mあたり0.1Kと小さい。このため温度計としては10mKの相対精度をもつサーミスターを用いて1mKの分解能で計測。
執筆者:木下 正高
参照項目:地殻熱流量
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

