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地殻熱流量 ちかくねつりゅうりょう terrestrial heat flow

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

地殻熱流量
ちかくねつりゅうりょう
terrestrial heat flow

地球内部から地表面へ流れ出る熱の流れのこと。地球が昼間受止めている太陽熱に比べれば桁違いに小さい。熱流量は 10-6cal/cm2・s(10-6cal=1μcal) の単位 (HFU) で表わすことが多いが,最近では 10-6W/cm2 の単位も使われる。

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知恵蔵2015の解説

地殻熱流量

地球内部から熱伝導によって地表へ運ばれる熱量。地温勾配と岩石の熱伝導率の積から求める。1平方メートル当たり数十ミリ?と小さく、測定には地下深い鉱山や、ボーリングでの孔を利用。地表近くでは気温の影響で測定が難しいが、海底では水温が一定なため、数多くの測定例がある。海底の熱流量は海嶺で極めて大きく、海嶺から離れるにつれて急激に減少、海溝ではさらに小さくなる。この変化は、海底拡大に伴う、地下の熱輸送の様子を表す。

(斎藤靖二 神奈川県立生命の星・地球博物館館長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

ちかく‐ねつりゅうりょう〔‐ネツリウリヤウ〕【地殻熱流量】

地球内部から地表へ流れ出る熱量地温勾配とそこの岩石の熱伝導率との積で求められ、平均値は1平方メートル当たり約69ミリワット。熱流量。

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百科事典マイペディアの解説

地殻熱流量【ちかくねつりゅうりょう】

温度の高い地球内部から地表に向かって流れ出る熱量。単位は単位時間に単位面積を通過する熱量で,4.18×10(-/)6J/cm2・sが用いられ,熱流量単位(HFU)と呼ばれる。
→関連項目地熱

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世界大百科事典 第2版の解説

ちかくねつりゅうりょう【地殻熱流量 terrestrial heat flow】

地球内部から地球外に向かって流出する熱量。よく知られているように地球内部は温度が高い。それは地球創成時に蓄えられた熱,放射性物質による発熱などのためであり,それはたえず地殻を通って地球外に放出されている。地殻内での鉛直方向の温度こう配(地中に入るにしたがって温度の上昇する割合。地温こう配という)と地殻の熱伝導率を実測し,その両方の測定値を掛け合わせると地殻熱流量が求められる。単位は単位時間に単位面積を通過する熱量であって,10-6cal/cm2・sが用いられ,熱流量単位(HFU)と呼ばれる

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大辞林 第三版の解説

ちかくねつりゅうりょう【地殻熱流量】

地球内部から地表へ流れ出る熱量。ある場所での地温勾配と、そこの地殻物質の熱伝導率とをそれぞれ実測し、その積によって求められる。全地球の平均値は1平方センチメートル当たり毎秒1.5マイクロカロリー程度。一般に、古い地殻では低く、新しい地殻や火山地帯では高い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

地殻熱流量
ちかくねつりゅうりょう
terrestrial heat flow

地球内部から地表に向かって放出される熱量のこと。単に熱流量ともいう。溶岩の流出など物質の移動によるものではなく、熱伝導による熱の流れをさし、地温勾配(こうばい)とその場の岩石などの熱伝導率の積で求められる。陸上における地温勾配の測定は、地表付近の温度の乱れを避けるために、深井戸などを使った大掛りなものとなる。これに対して、深海底では水温が年間を通じてほとんど一定なので、長さ数メートルの温度計のついた槍(やり)を堆積(たいせき)層に突き刺すことで容易に地温勾配が測定できる。このため、世界的にみると、陸上より深海部での測定のほうが数が多い。地殻熱流量の平均値は、1平方メートル当り1000分の1ワットという単位で70程度であるが、かなり地域差がある。高い熱流量の地域としては中央海嶺(かいれい)が代表的なものであり、日本海などいわゆる縁辺海でも高い熱流量が観測されることが多い。反対に、熱流量の低いのは海溝付近などである。地殻熱流量は、地球熱学におけるもっとも基本的な観測値の一つであり、地球内部の熱的状態やプレートテクトニクスの研究に欠かせないものである。[吉井敏尅]

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