普及版 字通 「燬」の読み・字形・画数・意味
燬
17画
[字訓] ひ・やく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は毀(き)。毀は幼の子を殴(う)つ形で、犠牲の法かと思われる。〔説文〕十上に「火なり」、〔玉〕に「烈火なり」とあり、烈もまた猛火を以て屍骨を燬滅することをいう。
[訓義]
1. ひ。
2. やく、やきつくす。
3. 毀と通用し、やぶる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕燬 佐加利尓毛由留(さかりにもゆる)火なり 〔名義抄〕燬 サカリ 〔立〕燬 ヤクヒ・サカリ・ヤブル
[語系]
燬・毀xiui、火xuiは声近く、毀に火を加えることを燬という。燬はまた・に作り、は燬と立意の近い字。(き)は〔説文〕に「火なり」とあって燬と同訓。また〔詩、周南、汝墳〕「王室(や)くが如し」の句を引く。〔毛詩〕に字を燬に作る。
[熟語]
燬炎▶・燬化▶・燬火▶・燬犀▶・燬宅▶・燬廃▶・燬焚▶
[下接語]
如燬・焚燬
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報