猛火(読み)モウカ

デジタル大辞泉 「猛火」の意味・読み・例文・類語

もう‐か〔マウクワ〕【猛火】

激しく燃える火。すさまじい火炎。みょうか。「猛火に包まれる」「地獄の猛火
[類語]烈火火事火災火難出火失火炎上大火小火ぼや小火しょうか自火近火急火怪火不審祝融しゅくゆう回禄かいろく大火災大火事山火事火の海焼失焼亡焼尽丸焼け半焼け全焼半焼火元火の元類焼貰い火延焼飛び火引火火の手下火鎮火消火火消し消防火事場焼け跡ぼうぼうめらめら炎炎かっかかっとかんかんぼっとぱっとぽっぽぱちぱち火だるま燃え盛る燃え広がる燃え上がる燃え立つ

みょう‐か〔ミヤウクワ〕【猛火】

激しく燃え上がる火。もうか。
「―はまさしう押しかけたり」〈平家・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「猛火」の意味・読み・例文・類語

みょう‐かミャウクヮ【猛火】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「みょう」は「猛」の呉音 ) 激しく燃える火。勢いよく燃え上がる炎。もうか。
    1. [初出の実例]「冬則縮頸覆袂、守燧帝之猛火」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. 「ヲリフシ カゼガ ハゲシュウ フイテ miǒqua(ミャウクヮ) テンニ ヤケノボッテ」(出典:天草本平家(1592)三)

猛火の語誌

「運歩色葉」で「ミャウク」「マウク」と傍訓が与えられ、「文明本節用集」に「マウクヮ」、「易林本節用集」に「ミャウクヮ」とあることからすれば、中世において両様の読みが存したらしい。


もう‐かマウクヮ【猛火】

  1. 〘 名詞 〙 激しく燃える火。勢いよく燃えあがる炎。みょうか。
    1. [初出の実例]「所々より火をかけられければ、もうくゎ塵空に満、暴風けぶりをあぐ」(出典:陽明文庫本平治(1220頃か)上)
    2. [その他の文献]〔書経‐胤征〕

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普及版 字通 「猛火」の読み・字形・画数・意味

【猛火】もうか

烈火。

字通「猛」の項目を見る

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