爆燃現象(読み)ばくねんげんしょう

知恵蔵mini 「爆燃現象」の解説

爆燃現象

火災時に酸素が急激に流入することで爆発的な燃焼が起こる現象気密性の高い建物などで火災が発生すると、酸素濃度の低下による不完全燃焼で火勢が衰え、可燃性ガスが充満する。この状態でドアを開けたり窓が割れたりすると、外部の酸素が建物内へ一気に流れ込み、可燃性ガスが激しく燃え広がる。消防士の側から見た場合、建物内から外部へと強い気流(ドラフト)で炎が押し戻されてくる(バックしてくる)ことから「バックドラフト」とも呼ばれる。建物全体へ延焼が急速に広がる原因の一つとされ、危険性が指摘されている。

(2019-7-23)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android