牛に対して琴を弾く(読み)うしにたいしてことをひく

精選版 日本国語大辞典 「牛に対して琴を弾く」の意味・読み・例文・類語

うし【牛】 に 対(たい)して琴(こと)を=弾(ひ)く[=弾(だん)ず]

  1. ( 中国、魯(ろ)の国の公明儀が牛の前で琴を弾じた。名曲を聞かせても、牛は知らん顔をしていたが、アブや蚊の音、子牛の鳴き声のような音をまねると牛は尾を振って歩き出し、耳をそばだてたりしたという、「祖庭事苑」の故事から ) いくら高尚なことを説き聞かせても、志の低い愚かな者にはなんの役にも立たないことのたとえ。牛の前に調ぶる琴。牛に経文。馬の耳に念仏
    1. [初出の実例]「Vxini(ウシニ) taixite(タイシテ) cotouo(コトヲ) ficu(ヒク) 心、キイテモ ガッテン スマイ」(出典:天草版金句集(1593))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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