牛に対して琴を弾く(読み)うしにたいしてことをひく

精選版 日本国語大辞典 「牛に対して琴を弾く」の意味・読み・例文・類語

うし【牛】 に 対(たい)して琴(こと)を=弾(ひ)く[=弾(だん)ず]

  1. ( 中国、魯(ろ)の国の公明儀が牛の前で琴を弾じた。名曲を聞かせても、牛は知らん顔をしていたが、アブや蚊の音、子牛の鳴き声のような音をまねると牛は尾を振って歩き出し、耳をそばだてたりしたという、「祖庭事苑」の故事から ) いくら高尚なことを説き聞かせても、志の低い愚かな者にはなんの役にも立たないことのたとえ。牛の前に調ぶる琴。牛に経文。馬の耳に念仏
    1. [初出の実例]「Vxini(ウシニ) taixite(タイシテ) cotouo(コトヲ) ficu(ヒク) 心、キイテモ ガッテン スマイ」(出典:天草版金句集(1593))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android