物見の松(読み)ものみのまつ

精選版 日本国語大辞典 「物見の松」の意味・読み・例文・類語

ものみ【物見】 の 松(まつ)

  1. 登って遠方を見渡し、状況・動静などを知るのに適した高い松の木。江戸時代には、中古末の大盗賊熊坂長範が登って、旅人を待ち受けたという、美濃国赤坂宿(岐阜県大垣市)の西にあったものや、盗賊松若が登って旅人を待ち受けたという、越前国麻生(福井県足羽郡)にあったものをいうことが多い。ものみまつ。
    1. [初出の実例]「ふといぞや・物見の松の熊手性」(出典:雑俳・西国船(1702))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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