遠方(読み)エンポウ

デジタル大辞泉の解説

えん‐ぽう〔ヱンパウ〕【遠方】

遠くの方。遠い所。「遠方からの客」「遠方へ旅立つ」

おち‐かた〔をち‐〕【遠方】

遠くの所。ずっと向こうの方。
「この目は常に―にのみ迷うようなれど」〈鴎外・文づかひ〉

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大辞林 第三版の解説

えんぽう【遠方】

遠いところ。 「友-より来たる」

おちかた【遠方】

遠い所。遠くの方。 「 -の赤土はにゆうの小屋にこさめ降り/万葉集 2683

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精選版 日本国語大辞典の解説

えん‐ぽう ヱンパウ【遠方】

〘名〙 空間的、時間的に遠く離れたところ。〔文明本節用集(室町中)〕
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)一「母が遠方で死だ時」 〔論語‐学而〕

おち‐かた をち‥【遠方】

〘名〙
① ある地点から、遠く隔たっている方角、方向。
書紀(720)皇極三年六月・歌謡「烏智可(ヲチカタ)の浅野の雉(きぎし)(とよも)さず我は寝しかど人そ響す」
② ある時点から隔たった時。
※大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)五「師の寿命、今自り已去(ヲチカタ)、更に十年可(ばかり)なり」
③ 海外。
※書紀(720)舒明九年是歳(北野本訓)「汝祖等(いましおやたち)、蒼海(あをうなはら)を渡り、万里(とほきみち)を跨(あふとこ)びて水表(ヲチカタ)の政(まつりこと)を平(ことむ)けて」

おち‐つ‐かた をち‥【遠方】

〘名〙 以後。以下。
※評判記・色道大鏡(1678)一三「それよりをちつかたの事をかたる内に」

とお‐じ とほぢ【遠方】

〘名〙 遠い所。はるかな方。えんぽう。おちかた。
※国基集(1102頃)「春ふかくまだ霞けるふる郷のとをちの山をほのもみましや」

とお‐ち とほ‥【遠方】

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