物食が良い(読み)ものくいがよい

精選版 日本国語大辞典 「物食が良い」の意味・読み・例文・類語

ものくい【物食】 が 良(よ)

  1. 何でもよく食べるさまである。
    1. [初出の実例]「此の慈姑(くわゐ)を呑まう物なら、咽がごっくり往生だ、何エ、物食(モノクヒ)が能いエ。やっかましい」(出典滑稽本・四十八癖(1812‐18)二)
  2. すぐ女と関係ができるさまである。手が早い。
    1. [初出の実例]「誠に物くいのよきあづまゑびすさへ」(出典:評判記・役者評判蚰蜒(1674)今村久米之助)
  3. 何でも気前よく買うさまである。
    1. [初出の実例]「物くひのよい古金買に見せても」(出典:浮世草子・世間娘容気(1717)三)
  4. 何にでもすぐ食いつくさまである。
    1. [初出の実例]「もとより物くいのよい薬師寺にて、又是も一ぱいくて」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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