犬伏瓦経塚(読み)いぬぶしがきょうづか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「犬伏瓦経塚」の意味・わかりやすい解説

犬伏瓦経塚
いぬぶしがきょうづか

徳島県板野郡板野町の八坂神社境内にある県指定史跡。蔵佐谷(ぞうざだに)経塚ともよばれている。遺跡の状態は明瞭(めいりょう)でなく、瓦(かわら)に刻された経典には、『法華経(ほけきょう)』『観普賢菩薩行法経(かんふげんぼさつぎょうぼうきょう)』『無量義経』がみいだされ、完形品の一枚には「天仁(てんにん)二年(1109)七月五日」と刻まれている。紀年銘瓦経としては、伯耆(ほうき)大日寺瓦経(延久3年=1071)、備中(びっちゅう)安養寺瓦経(応徳3年=1086)に次ぐ古さのものである。

[坂詰秀一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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