狐仙(読み)こせん(その他表記)hu-xian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「狐仙」の意味・わかりやすい解説

狐仙
こせん
hu-xian

胡仙,胡神,大仙爺,老太爺などともいう。中国北部および東北地方に行われている民間信仰の神で,神通力をもったきつねをいう。特に財産を守る神とされている。父祖3代にわたる神として胡三代爺という地方もある。 10月1日がその神誕日とされている。

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世界大百科事典(旧版)内の狐仙の言及

【クワ(桑)】より

…華北地方は寒冷で養蚕に適しないため,クワの木は繁茂するに任せ,巨大な老樹になることがある。そこでクワの老樹には狐仙(こせん)などの神が宿るという神樹信仰もあった。殷の湯王の宰相となった伊尹(いいん)は,もと有侁氏の女がクワを摘み,空桑の中から嬰児(えいじ)を得て,その王に献じたのが後の賢相伊尹になったという。…

※「狐仙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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