日本歴史地名大系 「猪子谷銅山跡」の解説 猪子谷銅山跡いのこだにどうざんあと 滋賀県:神崎郡永源寺町甲津畑村猪子谷銅山跡[現在地名]永源寺町甲津畑雨乞(あまごい)岳東麓、杉(すぎ)峠と根(ね)の平(ひら)峠の間の谷にある。明治五年(一八七二)滋賀県へ提出の甲津畑村銅山絵図(滋賀県教育委員会蔵)には字亥(い)の子(こ)谷・ギジウ谷を鉱口所在地とする。発見の時期は不明。元禄一二年(一六九九)江戸の岡田庄兵衛が旗本渡辺領の甲津畑(こうづはた)山中に銅鉱があるのを聞き、蒲生(がもう)郡川守(かわもり)村(現竜王町)の吉田伝兵衛に資金の協力を頼み試掘を行った。しかし結果は芳しくなく、同一五年には取りやめている(「川守共有記録」蒲生郡志)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by