猫のさうし(読み)ねこのさうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「猫のさうし」の意味・わかりやすい解説

猫のさうし
ねこのさうし

江戸時代初期の御伽草子作者,成立年未詳。慶長7 (1602) 年,猫を放し飼いにせよとの達しが出たので,猫は喜んだが鼠は恐れて逃げ隠れ,ある高僧に夢のなかで悲しみを訴え,猫がこれに反論する。僧に両者それぞれ訴えるという訴陳状の形をとった戯作

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