献つ(読み)タツ

デジタル大辞泉 「献つ」の意味・読み・例文・類語

た・つ【献つ】

[動タ下二]たてまつる。献上する。
「神まつる月をあすとや山人のみむろのさかき今日―・ててけり」〈夫木・一六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「献つ」の意味・読み・例文・類語

た・つ【献】

  1. 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 ささげる。たてまつる。
    1. [初出の実例]「佐古久志侶伊須々乃宮に御気立と宇都奈留比佐婆宮も止々侶に」(出典:皇太神宮儀式帳(804))

献つの補助注記

「たつ」に本来「ささげる」の意があるとするほか、「たてる(立)」と同語源で、出発させるの意のものから、物などを他に至らせる、献上するの意に変化したものと考える説もある。

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