玉となって砕くとも瓦となって全からじ(読み)たまとなってくだくともかわらとなってまったからじ

精選版 日本国語大辞典 の解説

たま【玉】 と なって砕(くだ)くとも瓦(かわら)となって全(まった)からじ

(「北斉書‐元景安伝」の「大丈夫寧可玉砕、不瓦全」による) 男子たるものは名誉のためにいさぎよく死んでも、いたずらに生きながらえて恥をさらしたくはないものだ。
浮世草子鬼一法眼虎の巻(1733)一「寧ろ玉(タマ)となりて砕(クダ)くるとも瓦となりて全き事勿れと、古人の語の如く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 の解説

たまとなってくだくともかわらとなってまったからじ

《「北斉書」元景安伝から》男子たる者は、名誉のために死ぬことはあっても、いたずらに生きながらえるだけのつまらない生涯を送りたくはない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android