玉藻なす(読み)タマモナス

デジタル大辞泉 「玉藻なす」の意味・読み・例文・類語

たまも‐なす【玉藻なす】

[枕]藻が漂いなびく意から、「浮かぶ」「寄る」「なびく」にかかる。
「もののふの八十宇治川に―浮かべ流せれ」〈・五〇〉
「波のむたか寄りかく寄る―寄りいもを」〈・一三一〉
「―なびき寝しを」〈・一三五〉

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精選版 日本国語大辞典 「玉藻なす」の意味・読み・例文・類語

たまも‐なす【玉藻なす】

  1. 美しい藻のようにの意で、「浮かぶ」「寄る」「靡(なび)く」にかかる。
    1. [初出の実例]「真木さく 檜(ひ)つまでを もののふの 八十(やそ)宇治川に 玉藻成(たまもなす) 浮べ流せれ」(出典万葉集(8C後)一・五〇)

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