玉造庄(読み)たまつくりのしよう

日本歴史地名大系 「玉造庄」の解説

玉造庄
たまつくりのしよう

康平元年(一〇五八)一一月四日の近江国から仮納米一〇〇石を受けとったという東大寺返抄案(東南院文書)裏書に「玉造庄」とある。嘉元三年(一三〇五)頃のものとされる摂渡庄目録(九条家文書)に、法成ほうじよう(跡地は現京都市上京区)領として近江国玉造庄がみえ、田三〇町・年貢米一五〇石で柳殿宮(後嵯峨院皇女か)相伝とある。室町期には京都相国しようこく寺領となっていたことが「蔭涼軒日録」にみえる。同書長禄三年(一四五九)一二月二六日条には、「玉造内花園人足」をもとのごとく寺家に還付する幕府の命が出されたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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